「税理士を選ぶ」ということ
自分が知らない、できないことをやってもらう人を探すって、難しくないですか?
しかも失敗しない、って書いてますけどそもそもどんな失敗がありえるのかも分からない。
僕も例えばこのホームページを外部の方に作ってもらったのですが、いったいどうやって探せば良いのか途方に暮れました。
そもそもどういう言葉で検索したら良いかすら分かりませんでした。
そんな僕がどうやってこの素晴らしい(自分で言うな?(笑))ホームページを作ってくれる方と出会って、そしてご依頼するに至ったかを思い出しながら、自分が23年間行ってきた税理士業務に当てはめて大切だと思うことを書きますね。
あなたの参考になれば幸いです。
税理士の選び方
1. 失敗したと思ったら探し直せば良い、という気持ちを持つ
失敗、には人によって様々な定義があると思いますが、税理士さんは一度依頼したら一生お付き合いしないといけない人なのでしょうか?
失敗した、と思ったら探し直せば良いですし、その失敗の内容がたとえば税金を納めすぎた、ということなのであれば、修正してもらえば良いと思います。これは依頼の時に根掘り葉掘り聞いたり、契約書に事細かに書いたりする必要のあることではなく、税理士、という職業倫理上の問題ですのでご安心ください。
あまりに埒が明かなかった時には、税理士会という税理士が必ず所属しているところがあり、そこにはそういう苦情に対応してくれる人がいます。
そうした腹積もりを持った上で以下をお読みください。
2. 先ずは信頼できる方に相談する
この文章を書くに当たって、他の「失敗しない税理士選び」というホームページを見てみたのですが、「これこれこういうことを事前に良く確認しましょう」「これこれこういう税理士さんはやめておきましょう」ということが書かれているのですが、そもそも初めて会う方、話す方とじっくり話し合って確認する、などということができるのでしょうか?
僕は小心者なのでできません(笑)。
最初にも書きましたが、そもそもどんな失敗がありえるのかすら分からない状態でいくら質問・確認したとしても、比較・判断などできることは限られているのではないでしょうか?
そして、そうした質問・確認を何人もの税理士さんとしたとしても、最後は結局誰かに相談したりするのではないでしょうか?
ならば、最初から信頼できる方に相談した方が時間のムダを省くことができます。
ホームページを3つじっくり読むより、3人の信頼できる人に相談する方が圧倒的に的確な、しかも自分の要望を踏まえた情報を得ることができます。
どっちが良さそうですか?
ただでさえ忙しい事業家のあなたは、売上を上げることとお客様へのサービス提供以外の時間は【お客様のために】極力まで削減する必要がある、と僕は思ってます。
信頼できる方になら
・自分はこういう要望があるんだけれどもそういうことを要望しても良いんだろうか
・高い安いの判断はどうしたら良いのか
なども、それこそ根掘り葉掘り聞くことができます。
3. そしてこれは絶対に満たしてほしい、という項目を絞り込む
がっかりさせてしまうかも知れませんが、あなたの要望をすべてを兼ね備えた税理士さんを見つけることはできない、と考えてください。
何かを選ぶ時に大切なことは、これだけは満たしてほしい、ということを明確にすることです。
たとえば他の税理士さんから私に変更された方が私におっしゃっていたことをいくつか挙げると以下のとおりです。
・税金の額の連絡が申告の直前だった
・税金を少なくしようという姿勢がなかった
・税務調査でこちら側に立ってくれなかった
・メールや電話を入れてもレスポンスがない
・一度資金繰りについて相談したらつっけんどんだったのでもう何も相談する気がしなくなった
それはまあひどい言葉が並んでいますが(笑)、あなたに一つだけ大切な情報をお伝えします。
それは「税理士の半分は税務署出身の人である」ということです。
税務署出身の人が顧問税理士だったら、
・税務調査でこちら側に立ってくれなかったり
というのもしょうがないですよね。
とにもかくにも堅く堅く税務署に文句を言われないように、という方にはうってつけかと思いますが、参考までにシェアさせていただきました。
4. その上で信頼できる方に紹介してもらうか、ホームページで探す
信頼できる方に相談して自分なりの情報を得た後は、実際にその信頼できる方に紹介してもらっても良いですし、元に戻ってホームページで探して問い合わせをしても良いと思います。
闇雲に探すよりはるかに的確にあなた自身が「納得できる」比較検討ができるものと思います。
僕がお伝えしたかったことを最後に整理するならば
「税理士さんを選ぶ基準は、信頼できる人に聞け!」
の一言で集約されてしまいますね(笑)。
最も短い時間で最も大きな成果を得られるよう、行動を開始されてはどうですか?
あなたが「納得できる」税理士さんを選べることを心より願っています。